アクセスカウンターについて

 先般、少しだけ、ウェブサイトのアクセスカウンターについて書いたのですけれども…。
 ある程度まとめておいたほうがいいのかな、と思い、書きますね。

 一般人がウェブサイトを持つに至ったのは、プロバイダーによるサービスが本格化し始めた1996年頃だと記憶しています。その頃ですと、「誰が何人見ているのかわからない」という不安感を解消するために、あらゆるウェブサイトに「アクセスカウンター」というものが設置されていました。CGIで設置するのですが、CGIが使えないサーバーでも、アクセスカウンターだけは出来合いの物を置ける、ということが多かったように思えます。1997年9月にサービスを開始したジオシティーズジャパンでは、もちろんCGIなんか使えませんでしたが、アクセスカウンター設置の機能だけはしっかり備わっておりました。
 その後、様々なサービスが増えていって、ネット人口も増え、アクセス数が右肩上がりになる時代がやってきます。…とはいえ、アクセスカウンターはあくまでもカウンター。ひとつの数値しか持っていないのです。ページごとにアクセス解析を掛けて、どのページが人気だから…という性質のものではありませんでした。
 それを逆手にとって、2000年頃のいわゆるテキストサイトブーム。アクセスカウンターの数量で人気サイト具合を競う、という事になりました。でもほら、アクセスカウンターって、お気づきだと思いますけれども、「いっぱい付ければいっぱい回る」のですよね。それだとアンフェアじゃないですか。というわけで、「ReadMe!」というウェブサイトができまして、バナーを貼り付けることによりトップページのアクセス数を計測し、ランキングを算出する、ということをやっていた記憶があります。
 私のウェブサイトもReadMe!のバナーを貼っていましたが、「テキストのみのサイトは1日500ヒットの壁がある」というふうに言われておりまして。なるほど、1日500を超えるのはなかなか難しいのです。なにか良い方法は無いものか…。
 …という矢先、あっという間にReadMe!がサービスを終了してしまいました。あっという間でしたね…。
 その後、ご承知のように、アクセスカウンターというものが気休めの数値しか持たないようになり、本当のアクセス解析は外部に出さない、という傾向が定着していったように思えます。

 今思うに、「あれはなんだったんだろう」と…。